主要な経営指標
- 売上高:421,163千円(2023年9月期)
- 営業損失:147,415千円(2023年9月期)
- 従業員数:44名(2024年8月31日現在)
経営状況
Sapeetは、AI技術を活用したサービスを展開し、2023年9月期には前年に比べ増収を達成しました。しかし、研究開発や人材・マーケティング活動への積極的な先行投資の影響で、赤字が拡大しています。2024年4月に実施された第三者割当増資により財務基盤の強化を図り、今後の黒字化を目指しています。
サービス概要
Sapeetは、3D技術やAIを活用し、姿勢分析や商談支援ツールなどを提供する企業です。代表的なプロダクト「シセイカルテ」や「カルティセールス」は、AIによる姿勢分析や接客支援を行い、特に健康関連や商談支援の現場で活用されています。AI技術を駆使し、効率的なデータ分析と業務支援を行うSaaS型サービスが主力です。
事業について
Sapeetは、東京大学の研究を基に2016年に設立され、3Dバーチャルフィッティングサービスの開発を手掛けてきました。PKSHA Technologyの子会社となった後、AIソリューションの提供を拡大し、姿勢分析や営業支援ツールを市場に投入。今では、接客や業務効率化を支援するAIプロダクトが主軸です。
業界・分野
- AIテクノロジー業界
- ヘルスケア・ウェルネスTech
- デジタルトランスフォーメーション(DX)
ビジネスモデル
Sapeetのビジネスは「AIソリューション」と「AIプロダクト」の2軸で構成されます。
- AIソリューション
- クライアント企業に向けてカスタマイズされたAIモジュールを提供。特に、姿勢分析や接客支援ツールの導入支援に強みがあります。具体的には、機械学習やLLM(大規模言語モデル)を活用し、顧客の要望に応じた開発・実装を行います。
- AIプロダクト
- SaaS形式のサービスを提供し、姿勢分析や商談支援ツール「カルティシリーズ」を展開。これにより、企業の業務効率化やサービス提供の質を向上させます。特にストック型の収益が特徴で、定期的なライセンス収入を得ています。
サービスの特徴
「シセイカルテ」
- 利用者の姿勢を3Dで可視化し、歪みを数値化。AIが改善メニューをレコメンドし、フィットネスや整体など幅広い分野で活用されています。
- タブレットやスマートフォンから簡単に操作可能で、専門家のノウハウをAIが再現。顧客とのコミュニケーションを円滑にし、リピート率向上にも貢献。
「カルティセールス」
- 営業や商談支援ツールとして、商談時にヒアリング漏れを防ぎ、成約率の向上をサポート。
- AIが商談の流れをサポートし、効率的かつ効果的な営業活動を可能にする機能を提供。
会社の特徴
AI技術と専門家ナレッジの融合
Sapeetは、AI技術に加えて、理学療法士や営業の専門家との協力で専門的なナレッジをデータ化。これにより、AIソリューションやプロダクトが実際の業務に即した高い付加価値を提供することができます。特に、姿勢分析データを蓄積し続けることで、AIの精度が向上し、サービスの質も向上しています。
株式会社Sapeetについて
Sapeetは、健康・ウェルネス分野に強みを持ち、特に姿勢分析の技術を軸にしたサービスで今後の成長が期待されます。姿勢データの蓄積やAIの活用により、既存の事業を拡大しつつ、新規事業の創出にも取り組んでいます。今後はさらなるデータ利活用とSaaSビジネスの拡大が成長の鍵となるでしょう。